第29回日本糖尿病合併症学会
会長:門脇 孝
(東京大学大学院医学系研究科 糖尿病・代謝内科 教授)
第29回日本糖尿病合併症学会を、平成26年(2014年)10月3日(金)~4日(土)の2日間、都市センターホテル/シェーンバッハ・サボーにて開催させていただきます。
本学会のメインテーマを、「ともに歩む ScienceとHumanityの固い絆 ~糖尿病とその合併症の根治を目指して~」としました。最新の平成24年国民健康・栄養調査によれば、わが国で「糖尿病が強く疑われる者」は平成19年の前回調査と比較して60万人多い950万人と推定されています。わが国のみならず世界各国で増加し続けている糖尿病は、細小血管症・大血管症・足病変などの合併症に加えて、最近では、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)やがん、寿命・老化、認知症との関わりについても大変注目されています。糖尿病とその合併症に関するわが国の研究はこれまで世界をリードして参りましたが、これらを根治するためには、今後もわが国のScienceを結集し一層の努力を積み重ねることが必要だと考えます。
糖尿病治療の目標は、健康な人と変わらない日常生活の質(QOL)の維持と健康寿命の確保にあります。この目標達成には、糖尿病合併症の発症・進展を阻止することが必須であり、日本糖尿病合併症学会が目指すところは、会則に謳われているように「糖尿病学並びに糖尿病合併症研究・診療の進歩・向上をはかること」に他なりません。本学会が果たさなければならない大切なミッションは、Humanityをコアとして、糖尿病を専門領域とする医師が他領域の医師やコメディカルの方々と密接に連携しながら糖尿病とその合併症の治療水準をさらに向上させること、これからの研究・診療を担う次世代の若手の人材を育成していくこと、そして医療従事者が一般国民に対して糖尿病とその合併症に関する正しい知識を積極的に発信していくことだと考えております。
本学術集会の参加者全員が糖尿病とその合併症の根治に向けて心を一つにして、最先端の診療・研究に関する成果を発表・討議できる場となるよう、プログラム編成に注力致しました。幅広い領域にわたり、特別講演・受賞講演・シンポジウム・指定講演・共催セミナー・市民公開講座などを予定しております。また、一般演題の発表につきましてはワークショップ形式で行い、様々な角度からの活発なご討論を頂ければと考えております。
会場の都市センターホテル/シェーンバッハ・サボーは、東京の中心に位置し、立法の永田町・行政の霞が関・司法の隼町へも至近にあります。周辺の宿泊施設も充実しており、主要観光スポットへのアクセスも良好ですので、秋の東京の景観は学会に彩りを添えることでしょう。
皆様の多数のご参加を心からお待ち申し上げております。